お知らせ

五味洋治のページです。主に韓国での北朝鮮関連報道を訳していますが、日本語で紹介されない記事を私の目でセレクトしています。私の執筆活動、経歴についても掲載しています。最近のお勧めは、北朝鮮の軍事関連報道です。日本のメディアが伝えていない細かなものまで拾っています。私がかつてここに書いた金正恩の性格分析は今も十分通用します。筆者へのご連絡はこちらをクリックしてください

2016年12月27日火曜日

しばらくお休みします

アクセスしていただいている方には申し訳ありませんが、来年1月中旬まで更新はお休みいたします。追い込みの仕事のためです(泣)みなさま良いお年を。来年も北朝鮮についてこのブログでお伝えしていきます。

2016年12月12日月曜日

北朝鮮が青瓦台奇襲作戦

すごいことをやるものだ。

北朝鮮は11日、平壌郊外に作った韓国大統領府に特殊部隊が侵入し、朴槿恵大統領を拉致する訓練を行った。

落下傘部隊が降下し、内部を火の海にする。そして赤い服を着た人物を用意していたヘリに乗せる。

韓国が大混乱している時に、わざわざこういう訓練をするのはなかなか大胆である。

過去、北朝鮮は本当に特殊部隊員を韓国に秘密派遣し、大統領の暗殺を謀った事がある。

1968年1月28日のことだ。青瓦台の500メートルまで迫り、韓国側と銃撃戦になった。韓国側も68人が死んだ。銃撃戦が壮絶なものだったことが分かる。

31人の武装ゲリラのなかで、一人生き残ったのが金新朝で、当時拘束直後の会見で「朴正煕の首を取りに来た」と話して、韓国民にショックを与えた。二十歳の若者で、北朝鮮武力部総偵察局124軍部隊所属特殊要員だった。

韓国に来てから、北朝鮮への考え方が変わり、全面的に協力した。しかし故国に残してきた家族を思い、生活が乱れた。現在は

ソウル・ソンナク教会で牧師で活動をしている。

この侵入事件で、住民登録制度や、不測の事態に駆けつける郷土予備軍制度、兵役義務の半年延長が始まった。

キャプチャ

今回の演習が本気なら、公開するはずはない。韓国側の混乱を狙ったものというのが専門家の見方だ。images

images

現在の金新朝氏

2016年12月2日金曜日

新国連制裁でも隙間埋まらず

 

国連安全保障理事会が11月30日、北朝鮮への新たな制裁を可決した。石炭の輸出を含む金正恩政権の外貨稼ぎに制限をかけるものだ。これまでで最も厳しく、3月採択した国連安保理対北朝鮮制裁決議2270号の隙間を埋めるのが狙いだが、相変わらす隙間はあるようだ。

 

shp_1480470467

 

米国の声(VOA)放送によれば民間衛星業者‘デジタル グローブ’が10月7日北朝鮮周辺を撮影し、無料公開した衛星写真によれば、中国と北朝鮮間の交易が相変らず活発だ

(写真)。


写真には中国と国境にある新義州ではコンテナを積んだトラックが国境を行き来する姿を簡単に見つけられる。新義州あちこちにある物流倉庫では最小5台以上のトラックらが駐車され、周辺にもトラックらで混雑するようすが分かる。

また10月4日黄海道大同江岸にある松林港周辺の写真も公開した。
貨物船10余隻以上が動いていた。
船には石炭が満載されている。

‘米国の声’放送によれば中国の海関叢書統計を集計した韓国貿易協会資料によれば、衛星写真を撮影された10月の中-北貿易額は5億 1000万ドルで前年同期の4億 2000万ドルより1億ドルほど増加している。北朝鮮の対中国石炭輸出額も前年同期に比べて70%増加している。

中国が本気にならない限り、どんな制裁も効果を挙げないだろう。

新たな制裁決議に対して 中国外務省の耿爽報道官は、12月1日の定例会見で、新たな制裁について「人道的な需要を損なってはならないし、通常の経済貿易活動にマイナス影響を与えない」と述べており、やる気のなさがうかがえる。